過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
1- 20
941:1 ◆Y79ev7DOE0Zd[sage saga]
2014/03/12(水) 16:22:30.08 ID:LcAbbFx8o
第460話 反転世界 14

撫子「お腹減ったね」

向日葵「はい」

撫子「ファミレスでいい?」

向日葵「あ、大丈夫です」

席に座り、メニューを注文し、少し落ち着いたところで、どう話を切り出そうかと迷っていると、意外なことにひま子の方から話を振ってきた。

向日葵「それにしても、撫子さんなんだか雰囲気変わりましたよね?」

撫子「……」

それも私の聞きたいことの1つであった。

向日葵「あ、いやそのごめんなさい」

撫子「いや、いいよ。どういう風に変わった?」

向日葵「えっと、あまり最近はお話したことないので間違ってるかもしれませんが、なんだか明るくなったというか」

向日葵「……いや、撫子さんが元々暗かったっていうわけじゃないんです!」

撫子「いいよいいよ、素直に言ってくれた方が助かる」

向日葵「あ、あのこんなこと言うのもアレなんですけど、撫子さんは今回みたいに私を誘うような人じゃなかったです」

向日葵「だからちょっとビックリしちゃいました。あはは」

撫子「……」

そもそもひま子と私の仲自体は、おそらく櫻子と遊ばなくなったひま子達が小3の時点でなくなっているのだろう。ひま子から聞けるこの世界の私の情報はここまでのようだ。

撫子「あのさ、学校での櫻子ってどんな感じ?」

向日葵「そうですね。クラスの最初のHRで真っ先にクラス委員に立候補して、運動もでき生徒会に所属していて、まだ入学間もないけど、みんなから信頼されてます」

随分、家での様子と違うみたいだ。

撫子「友達はいる?」

向日葵「えっと、多いと思います。赤座さんと吉川さんといつも一緒にいるところを見ますね」

そういえば、あかりちゃんの性格も反転しているのだろうか?

撫子「ねぇ、あかりちゃ、いや赤座さんってどういう人」

つい、口を滑らせてしまったが、私があかりちゃんの名前を知っていたらおかしい。でも、ひま子は特に気にする様子もなく教えてくれた。

向日葵「赤座さんは、優しい人だと思います。友達の出来ない私にも気を使ってか話かけてくれますし」

意外な事実だった。話を聞く限りあかりちゃんの性格は変わっていないみたいだ。前に性格が反転するという現象はローカルな範囲でしか起こっていないと仮説を立てたが、本当に私の周りというローカルな範囲でしか起こっていないのかもしれない。

撫子「そっか。赤座さんとは仲良く出来なかった?」

向日葵「ええと、櫻子がいて話かけづらくって……」

撫子「なるほど」

そろそろ本題に入ってもいいだろう。

撫子「あのさ、櫻子と不仲になった原因について昨日小3のときにあったことが原因って言ってたよね? 詳しく聞きたいな」

向日葵「は、はい」

第460話 反転世界 14 終わり


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1111.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice