過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
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◆Y79ev7DOE0Zd
[sage saga]
2014/03/15(土) 19:14:53.37 ID:t9J1gwIm0
第463話 反転世界 17
さて、櫻子と向日葵を仲直りさせたところで、私の関心は花子に行った。こっちの花子は実際どういう性格なんだろう。私は花子と話してみることにした。
リビングにはいなかったので、花子の部屋に行く。宿題をしている最中のようだ。悪いかなと思いつつ、声をかけることにした。
撫子「花子、お茶いれたけど飲む?」
そういうと、花子はコクリと頷いた。
花子「あ、でも。ちょっと、トイレ」
花子が洗面所に行っている間にどんな宿題をやっていたのか見る。どうやら、算数の宿題みたいだ。少し気になって、中身を見た。小学2年生が習う2桁と1桁の足し算と引き算だった。
ちょっと、解答を確かめてみると、結構間違えがあった。どうやら、こっちの花子は向こうの花子のように頭が良いわけではないようだ。といっても、向こうの花子が飛び抜けて頭がいいせいで、小学2年生として、これが標準的なのかもわからなくなっているけど。
花子「え、えっと。何やってるの?」
撫子「ん? あぁ、ごめんね。ちょっと見てた」
花子「そ、そう」
どうやら、この花子と話をするのは一筋縄では行かないようだ。
撫子「はい、お茶」
花子「ありがとうだし」
口調はあまり変わってないのか。
撫子「そうだ。花子、楓とは遊んでる?」
花子「あ、遊んでないし」
撫子「そっか。確かに向日葵と櫻子の繋がりがなかったら花子と楓の繋がりもないのか」
花子「?」
撫子「いや、なんでもない」
花子「櫻子お姉ちゃんは、どうしてお隣さんと今まで仲が悪かったの?」
花子が櫻子のことを櫻子お姉ちゃんと言っていることに新鮮さを感じる。
撫子「なんだか、4年前に仲違いしちゃったみたいでね。それから、お互い勘違いしちゃってたみたい」
花子「勘違い?」
撫子「そ、勘違い。本当は2人とも仲良くしたかったみたいなんだけどね。お互いを思うあまり気を使って、話せなかったんだって」
花子「……」
花子「花子も、花子もうまく話せないことがあるし」
どうやら花子から話してくれそうだ。
撫子「ん? なになに? お姉ちゃんが相談に乗ってあげるよ」
花子「なんだか最近の撫子お姉ちゃん優しいし」
花子は少し微笑みながらそう言った。しかし、それは花子でも最近の私がおかしいということに気づいているという意味だ。
撫子「ちょっと、心を入れ替えたんだ。もうちょっと妹のことを思ってあげてもいいんじゃないかなってね」
とりあえず、そう言ってはぐらかす。
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