過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
1- 20
986:1 ◆Y79ev7DOE0Zd[sage saga]
2014/04/05(土) 01:16:30.65 ID:5uGR/nDw0
第488話 パラレルワールド 15

櫻子「あれ? ねーちゃんの友達いつの間にきたの? それもこんな朝早くに」

花子「櫻子は撫子お姉ちゃんのこと忘れてたし!! 薄情者だし!!」

そういうと、ぽかぽかと櫻子を叩き出しながら追い出していく。
私は、事情をよく知らない藍に今まであったことを話した。最後、反転世界のその後を美穂が補足してくれた。

藍「そっか。そういうことがあったんだ……」

美穂「つまり、撫子はパラレルワールドの私を救ってくれたの」

藍「なんだかごめん。美穂」

美穂「いや、藍ちゃんは悪くないでしょ。こっちの藍ちゃんは何も悪くないんだし」

藍「それもだけど、なんだか私が撫子を取っちゃったみたいで」

美穂「だから、私気にしてないって、元々この世界の私は撫子のこと好きでもなんでもなかったし」

藍「それでも!! 悪いことしたって!!」

パシンッ!

藍「ッ!!」

美穂の平手打ちが藍の頬をはたく。

美穂「これで気が済んだ? 大体、藍ちゃんは、これから撫子と幸せになっていかなきゃいけないんだから、そんな弱腰でどうするの! そんなんなら私が撫子取っちゃうよ?」

藍「!! それはダメ!」

美穂「そうそう、それでいいの。撫子も藍ちゃんを手放したらダメだからね! もし手放したら世界の果てまで追い回す……いや、別の世界に逃げても追いかけるからね!!」

撫子「それは怖い」

美穂「じゃあ、私は帰るね。次会うときは藍ちゃんと撫子が引っ越す日かな?」

撫子「うん」

美穂「後、撫子花子ちゃんなんだけど」

撫子「うん、わかってる」

美穂「そっか、それならいい」

花子にも後でちゃんと引っ越しの理解を得ないと。

美穂「じゃ、撫子。いろいろありがとうね。お陰様で幸せな記憶が出来たわ」

撫子「うん、よかった」

そういうと、美穂は帰っていった。藍もそれからしばらくして帰った。
その日の夜、私は花子に改めて引っ越すことを告げた。
花子は珍しく泣いた。でも、最終的に「この世界からいなくなる事態よりはマシだし」と言って笑ってくれた。

そして……

第488話 パラレルワールド 15 終わり


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1111.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice