過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】

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197: ◆tXdh2WZ0lM[sage　saga]
2012/10/17(水) 14:53:59.03 ID:DsnCp1lN0
和「お疲れ様です、東横さん」

……と、私を呼び出したこの人は笑いかけた。

私は、場に似つかわしくないポーズをとって彼女に気づかれる。

和「どうでしたか、私と京太郎君とのラブラブっぷりは」

和「ふふ……羨ましかったですか？」

……私は何も言わない。

この人と口を聞きたくない。

和「……もう、そんな顔しないでくださいよ」

和「私と、貴方と、ただ純粋な賭け麻雀をしただけじゃないですか」

和「彼を書けた麻雀を」

桃子「……人の親を人質にとって、よくそんなことが言えるっすね」

和「あら、なんのことでしょう？」

和「貴方の親は貴方と一緒に、今は平和に暮らしているはずですが」

桃子「……っ」

ニコリ、と笑みをこぼさない彼女が。

まるで人形のように淡々と言葉を告げる彼女が物凄く憎たらしい。

殺してやりたいほど憎たらしい。

和「ねぇ、羨ましいですか、東横さん？」

和「私に笑いかける彼を見て」

和「私の一挙一動を褒めてくれる彼を見て」

和「私の一挙一動に恥ずかしがる彼を見て」

和「……どうして私はあの場所じゃなかったんだろうって」

和「羨ましいですか？」

和「羨ましいですよね」

和「羨ましいに決まってますよね」

和「貴方は、彼のことが好きなんですから」

……殴ってやりたい。

殴って、蹴って、刺して、絞めて、殺してしまいたい。

和「いけませんよ、東横さん、暴力は」

和「暴力は平和を壊すだけですから、ね？」

ﾌﾟﾙﾌﾟﾙと腕を震わす私を見た彼女は携帯を取り出した。

そのボタンをピ、と押したら私の平和は崩れるそうだ。

何もかも崩れて、そして私だけが生き残るそうだ。

そんな、生き地獄に合わせるそうだ。

……だから私の腕はこれ以上動かず。

フラストレーションは余計にたまる。

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