過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】

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230: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/17(水) 20:15:58.89 ID:DsnCp1lN0
京太郎「……っし、それじゃあ今度こそ帰るか」

桃子「そうっすねー」

と、人のまばらな通学路を歩いた……いや、昨日一昨日に比べたらそれでも十分多いのだけど。

桃子「須賀君の家には雀卓あるんすか？」

京太郎「……あー」

どうなのだろう。

叔母が昔やっていたというから探せばあるのだろうか。

京太郎「……」

京太郎「まあなくてもパソコンはあるし、ネット麻雀ならできるはず」

桃子「それなら安心っす」

桃子「麻雀を教えに行くのに麻雀がなかったら元も子もないっすもんね」

京太郎「もしパソコンもぶっ壊れてたら――」

桃子「そういう不吉なことを考えるのはダメっすよ」

京太郎「もしパソコンが雀卓に変形できる仕様だったら――」

桃子「どんな雀卓っすか！？」

京太郎「名づけて、ジャンタッ君！」

桃子「どこかで聞いたような名前っすね！？」

京太郎「寒い夜には這いよってくれる機能つき！」

桃子「怖いっす！」

意味の無い会話をあははと笑いながら二人で交わしながら歩く。

まだ強い日差しが、それをまるで助長するようだった。

桃子「……あ、そういえばこっちにくるのははじめてっすね」

京太郎「家、向こう側なんだもんな」

桃子「へぇ……こっちはこんな風に……」

桃子「……あ、コンビニがあるっす」

京太郎「よるか？」

桃子「よるっす！」

京太郎「よるのか」

桃子「甘いもの食べたほうが、やる気が出るときってないっすか？」

京太郎「あー……まあ確かに」

桃子「そんなわけっす」

京太郎「そんなわけかー」

桃子「……まあ、別に無理に買わなくてもいいっすけどね」

京太郎「でもよりたいんだろ？」

桃子「」ｺｸﾝ

京太郎「んじゃ、よろうぜ」

と、そばにあったコンビニに入った。

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