過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】

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57:>>53はよう ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/16(火) 01:38:16.43 ID:tZS8cWX/0
智美「受け取ったぞー」

京太郎「受け取りましたよー」

智美「さて……それじゃ、暇だったら会いにいってもいいかー？」

京太郎「いいんじゃないですか、別に？」

智美「適当だなー」

京太郎「適当ですし」

智美「ま、私も男子が推す人が気になっているんだ」

智美「きっと明日にでも会いに来るかもしれないなー」

京太郎「……俺がそう言ったってことは――」

智美「む、私だってそのくらいの常識は持ってるぞ！」

智美「勿論、その人には――と、もしかして誰にも、のほうがいいか？」

京太郎「……出来れば」

智美「ワハハ、そっかー」

智美「しかし安心するがいいさ、男子」

智美「部長は私だからな、私さえ知っていて、そして私が許可してしまえばぶっちゃけ誰だって入れるんだ」

智美「つまり、私以外知る必要は無いのなら、私が教える必要も無い……安心したかー？」

京太郎「……部長だったんですか？」

智美「そこかー」

智美「見えないか？」

京太郎「見えないですね」

智美「おお、敬意のまったくこもってない即答」

京太郎「どちらかというと加治木先輩のほうが部長に見えます」

智美「私もそう思うぞー」

京太郎「……認めてるじゃないですか」

智美「ワハハー」

……そんな風に、駄弁って。

昨日よりもより明るく、こなれた感じに歩いていくと、いつしか家の前まで着いていた。

智美「ここまでかー」

京太郎「ここまでですね」

智美「んー、楽しかったからなんだか名残惜しいぞ」

京太郎「明日、また学校で会えるんだから」

智美「それも……そうだな、うん」

智美「それじゃ、また明日、男子」

智美「……」

智美「……」

智美「あ、明日こそは頑張るから見ていてくれ！」

そう、一言だけ言うと、彼女は走り去って帰った。

後姿だけ見ると元気な子供であり。

一瞬見えた横顔を見ると、照れの許容範囲が超えた人、だった。

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