過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】

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603:×監視○観察　今は大丈夫っす、ありがとうっす ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/19(金) 23:53:01.13 ID:Ti8nrOi30
蒲原「……なるほどなー」

ふ、と蒲原先輩が呟いた。

京太郎「……どうしたんですか、いきなり？」

蒲原「いや……なるほどなー」

京太郎「……？」

蒲原「なあ男子。ここに、誰かいるかー？」

桃子「！？」

京太郎「……見えるんですか？」

蒲原「いいや、生憎私は目がいいほうではないからなー、見えないさ」

蒲原「でも……そこにいるのはわかるぞー」

桃子「……なんでっすか？」

蒲原「わっ……」

蒲原「……ワ、ワハハ、いきなり湧かれるとびっくりするな」

桃子「人をそんな害虫扱いしないでほしいっす！」

蒲原「蜘蛛みたいな髪の毛だなー」

桃子「益虫扱いされても嬉しくないっす！」

蒲原「ワハハー」

カラカラと蒲原先輩は笑顔を見せた。

……そして、対面の桃子さんもどことなく嬉しそうだった。

彼女にとっては二人目……なのだろうか。

自分に話しかけてくれた人間は。

桃子「でも、どうしてわかったっすか？」

桃子「見えてはいなかったっす……よね？」

蒲原「さっきも言ったとおり、私は目がそこまでよくはないからなー」

蒲原「姿は見えなかったぞ」

蒲原「……でも、においがしたんだ」

桃子「……私ってそんな臭うっすか？」

京太郎「俺とまったくおんなじ反応だな、おい」

……たしか俺のにおいがする、といわれた時も同じように東横さんに聞いた気がする。

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