過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】

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675: ◆tXdh2WZ0lM[sage]
2012/10/20(土) 13:10:17.37 ID:aiAiJloZ0
桃子「……な、なんでもするっすから！」

桃子「なんでもするから、一人にしないでくださいっす！」

京太郎「だからそれが重いんだって」

桃子「……っ」

京太郎「……友達だったときは、まだ我慢できたけどさ」

京太郎「もう……限界なんだよ」

桃子「……やだっ！」

思わず私はぎゅ、と彼に抱きついた。

物理的な距離はこんなにも近いのに、心がつながらない。

大きな空間で一人ぼっち。

桃子「捨てないで、捨てないでくださいっす！」

京太郎「……」

桃子「恋人じゃなくても、友達じゃなくてもいいっす！」

桃子「もうペットでもいいっすから！」

桃子「だから、私の傍から離れないでくださいっす！」

桃子「お願い、私を一人にしないでくださいっす！」

涙が止まらない。

一度二人の楽しさを、幸せを、暖かさをしってしまったからもう戻りたくない。

お願いします、京太郎君。

どうか私を死ぬまで飼ってください、養ってください。

死ぬまで離れないでください。

京太郎「……わかったよ」

桃子「ほんとっすか！？」

京太郎「……ああ」

京太郎「死ぬまでペットとして可愛がってやる」

ぱぁ、と顔を明るくする私とは対照的に。

彼はとても歪んだ……玩具を見つけた子供のような笑みを浮かべた。

……きっと、私はこれから想像もつかないような生活をすることになるのかもしれないけど。

それでも。

一人じゃないならそれでいい。

一人じゃないなら。

独りじゃないなら。

終わり

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