過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】

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867: ◆tXdh2WZ0lM[sage　saga]
2012/10/21(日) 17:12:05.71 ID:rmiBOmzD0
京太郎「……何、してるんだよ」

衣「……衣だ京太郎」

京太郎「俺はお前を知らない」

衣「は、はは。目を覚ませ京太郎」

衣「衣だ、衣だぞ京太郎？」

京太郎「知らないっつってんだよ！」

衣「……っ」

衣「……はは、そうか、そうだよな」

衣「まだそいつに洗脳されてるんだもんな」

京太郎「そんなもんされてねぇよ」

衣「そうだよな、仕方ない、そいつを殺さなきゃ始まらないんだ」

衣「は……あはははははは！」

衣「……月夜ばかりだと思うなよ、東横桃子」

桃子「……っ」ｿﾞｸｯ

衣「また合おう、京太郎」

衣「次は恋人同士で、な？」

クスリと笑みを浮かべて少女は去っていった。

京太郎「……」

なんなんだ。

俺がいけないのか、俺が悪いのか？

俺のせいで、東横さんはこうして傷ついているのか？

京太郎「大丈夫だったか、東横さん」

桃子「かすり傷がちょっと増えた程度っす、全然大丈夫っすよ」

桃子「……でも」

桃子「……怖かったっす」

と、東横さんは俺に抱きついてきた。

小さな顔を胸に押し付けて、うぅ、とうめく。

京太郎「……」

京太郎「ごめんな……」

桃子「なんで京太郎君が謝るっすか」

京太郎「……」

そういわれると、何もいえないのだけど。

でも、俺のせいかもしれないから。

俺のせいかもしれないから。

桃子「……うぅ」

少しずつ、胸がひんやりとしていく。

……どうすればいいんだろうと、俺は彼女を胸に抱えたまま空を見上げた。

……真っ白な月が青空に静かに浮かんでいた。

続く？

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