過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】

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907: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/21(日) 22:38:02.55 ID:rmiBOmzD0
桃子「……秘密っすよ？」

京太郎「……ああ、知ってるんだ」

桃子「知ってるっす、それも超身近な人っす」

桃子「きっと、京太郎君も知ってるほどに、身近な人っす」

京太郎「……」

……ああ、そういうことか。

京太郎「……どうだった？」

桃子「楽しかったっすよ」

桃子「楽しかったっす」

京太郎「……そうか」

桃子「……」

京太郎「……」

桃子「……勧誘しないっすか？」

京太郎「跳ね除けたんだろ？」

桃子「いや、まあそうっすけど」

京太郎「んじゃ、俺が言っても無意味だろ」

桃子「……」

京太郎「……なぁ」

桃子「どうしたっすか？」

京太郎「なんで入らないんだ？」

桃子「……勧誘っすね」

京太郎「いや、ただの疑問だ」

桃子「……」

京太郎「……言い方が悪いかもしれないけど、俺や、蒲原先輩は桃子を感知出来る」

京太郎「桃子が目立とうとすれば、ほかの三人にだって、姿は見えるし、話せるだろ？」

桃子「……そうっすね」

桃子「私が頑張れば、簡単に輪の中に入れるっす」

京太郎「なら――」

桃子「――私が頑張らなければ、私を感知できるのは……それこそ須賀君や、蒲原先輩しかいないっす」

桃子「そう、誰も私がいることに気がつかないっす」

桃子「……知ってるっすか、須賀君？」

桃子「目の前で陰口を、罵詈雑言を吐かれる苦しさを」

京太郎「――っ」

桃子「あ、ついたっすよ！」

ごまかすように彼女はある一軒家を指差した。

桃子「ようこそ、我が家へ！」

ニヘラと、笑って先ほどまでの陰鬱な空気を消し飛ばした。

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