過去ログ - 千早「事務所の場所が変わりました」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 00:57:45.48 ID:JYtn0llRo
少しの沈黙を置いて、萩原さんが申し訳なさそうに経緯を説明し始める。
「プロデューサーも四条さんも、
まだお仕事あるみたいで、頼めなかったんだ」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 00:58:43.53 ID:JYtn0llRo
戸棚は、思っていた以上に高い位置にあった。
こんな所に手を入れたこと、多分なかったわね。
指先を使って探すと、確かに手応えを感じる。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:00:31.76 ID:JYtn0llRo
「あ、でもね、小鳥さんはここを知ってたみたいで、
無くなってたら、新しいの補給してくれてたんだよね」
「そうなの。はい、どうぞ」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:03:10.42 ID:JYtn0llRo
再び腕を伸ばして、戸棚を閉じると、
あっ、と悲鳴も似た声が耳に届いた。
「ねえこれ、今週までみたい……」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:03:57.88 ID:JYtn0llRo
「ねえ」
萩原さんがこらえきれないように言う。
その眼の輝きは、まるでいたずら好きな誰かさんみたいだった。
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:05:58.25 ID:JYtn0llRo
「そもそも社長室って必要だったのかしら」
何か話題を、と考えた結果がこれだ。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:07:10.82 ID:JYtn0llRo
「はい、どうぞ」
笑顔とともに差し出されたクッキーを受け取って、
感謝を告げるとともに、再度、話題の提供を試みる。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:08:04.17 ID:JYtn0llRo
「今日のレッスンどうだった?」
普段、誰かにしているように、
萩原さんが自然な調子で訊ねてきた。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:10:11.73 ID:JYtn0llRo
「ねえねえ、そのストラップって……」
とりとめのない話って、こういうことを言うのかしら。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:11:00.82 ID:JYtn0llRo
「これ、センスないわよね。
正直言って、犬の顔があまりにも不細工」
「……やっぱり、そうだよね」
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