過去ログ - 千早「事務所の場所が変わりました」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:05:58.25 ID:JYtn0llRo
「そもそも社長室って必要だったのかしら」
何か話題を、と考えた結果がこれだ。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:07:10.82 ID:JYtn0llRo
「はい、どうぞ」
笑顔とともに差し出されたクッキーを受け取って、
感謝を告げるとともに、再度、話題の提供を試みる。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:08:04.17 ID:JYtn0llRo
「今日のレッスンどうだった?」
普段、誰かにしているように、
萩原さんが自然な調子で訊ねてきた。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:10:11.73 ID:JYtn0llRo
「ねえねえ、そのストラップって……」
とりとめのない話って、こういうことを言うのかしら。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:11:00.82 ID:JYtn0llRo
「これ、センスないわよね。
正直言って、犬の顔があまりにも不細工」
「……やっぱり、そうだよね」
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:12:41.79 ID:JYtn0llRo
私の心配をよそに、
萩原さんは嬉しそうな、
それでいてどこか弱ったような顔をした。
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:13:35.52 ID:JYtn0llRo
「ねえ、それがもう少し犬に似てたら、どうしたの?」
少し考えるようなポーズをとって、萩原さんが言う。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:14:02.06 ID:JYtn0llRo
でも、残念なことに、一つ問題が無くなると、
また別の問題がすぐに頭の中に浮かび上がる。
せっかく消えかけていたのに、厄介なものね。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:14:52.34 ID:JYtn0llRo
「好きでもないものって、
ついしまいっぱなしにしちゃうんだよね」
萩原さんが空になった缶を、そのままバッグに突っ込んだ。
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:16:00.95 ID:JYtn0llRo
なんだ、そんなこと。
私も同じように声を低くして、開き直るような調子で囁く。
「見つかってもいいじゃない。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:17:22.82 ID:JYtn0llRo
無理やり萩原さんを引きずって、どうにか扉の前まで来る。
言われた通り、扉の外に誰かがいる気配がした。
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