過去ログ - 千早「事務所の場所が変わりました」
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2012/10/16(火) 01:58:44.44 ID:JYtn0llRo
「名残惜しいかね」
「……はい」
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 02:00:21.26 ID:JYtn0llRo
「ねえ、さっき何か言いかけてたけど――」
夕方の頃が嘘のように、言葉が自然に出てくる。
萩原さんは何も言わずに、にっこりと笑って給湯室の方へと入って行った。
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 02:02:46.34 ID:JYtn0llRo
「公園の近くに店があるんです。
だから、そこを抜けていきましょう！」
音無さんの提案に従って、
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 02:03:36.60 ID:JYtn0llRo
遠くなった事務所は、
すっかり夜色の中に溶け込んでしまっていた。
太陽が出ていた時には、
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 02:04:50.04 ID:JYtn0llRo
「綺麗ですねぇ……」
あのくぐもった声のする方を振り返ると、さっきの桜がライトアップされていた。
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2012/10/16(火) 02:05:35.49 ID:JYtn0llRo
「ああ！」
いきなり萩原さんが叫び声を上げる。
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2012/10/16(火) 02:06:16.72 ID:JYtn0llRo
「何言ってるんですか社長！
遠目で分かり辛いけど、あれ、あずささんですよ！！」
「まぁ、とりあえず電話をかければわかることでは？」
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2012/10/16(火) 02:07:30.25 ID:JYtn0llRo
「事務所の場所が変わったことなんて、
あずささんにとっては些細なことなのかもね」
萩原さんがぽつりと呟く。
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2012/10/16(火) 02:08:15.55 ID:JYtn0llRo
「そうだね。あんまり関係ないんだよね」
喧騒の中で、吐息交じりの声だけが耳に響いた。
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2012/10/16(火) 02:08:45.95 ID:JYtn0llRo
「あらあら、みなさんお揃いで〜。
今日は、なにかあったんですか？」
音無さんと社長の間に立ったあずささんは、
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