過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:07:36.96 ID:mpXVKIpT0
議長席の老人が、コツ、コツと万年筆でテーブルを叩いて、
彼らを黙らせてから言った。
「意外だな。もう少し話を聞かなくてもいいのか?」
「お受けすると言っただけです。それ以上でもそれ以下でもありません」
圭介はそこで息をついて、資料を見終わったのか、目の前に放った。
「まずは、ご指名いただきました幸運に、
心から感謝を述べさせていただきましょう。光栄です」
「光栄……か。君の口からそんな言葉が出てくるとは思わなかったよ」
「先ほどから、随分と私情を挟まれる。
私は医者としてここにいます。仕事をお受けすると言っただけです」
「そうか……そうだな」
頷いて、老人は続けた。
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