過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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211:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:27:01.27 ID:mpXVKIpT0
大河内は歯を噛みながらそれを見送り、忌々しそうに呟いた。

「……精神世界で殺されると、
現実の肉体にも多大なる影響が及ぶ。
あの子達は、もうマインドスイープ出来ないかもしれない」

「無駄話をしている暇はない。早く準備に取り掛かかってください」

圭介は大河内の声を打ち消し、
固まっている周囲に向けて、淡々と声を上げた。

「何をしているんです? レベル6の患者の治療には、
皆さんの協力が要ります。患者に鎮静剤を投与してください。
麻酔の量を二倍に。早く!」

圭介が、施術室のベッドに縛り付けられてもなお、
ガタンガタンとそれを揺らしながら暴れている患者
……死刑囚を見て、声を荒げる。


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