過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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222:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:33:11.25 ID:mpXVKIpT0
顔をしかめた汀の耳に、
そこでズリ……ズリ……という何かを引きずる音が聞こえた。

小白が、毛を逆立ててシャーッ、と言う。

以下略



223:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:33:50.14 ID:mpXVKIpT0
その目、包帯から除く眼球がぎょろりと動き、口が裂けそうなほど広がる。

男は、四肢にそれぞれ、束にした三、四本ほどの包丁を持っていた。

黒いビニールテープで、包丁が無造作に束ねられている。
以下略



224:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:34:24.35 ID:mpXVKIpT0
『……お前、俺を怒らせたいのか?』

「怒らないでよ……そんなつもりで言ったんじゃないよ」

『ならすぐに離れて、中枢を見つけてくれ』
以下略



225:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:34:58.04 ID:mpXVKIpT0
ベコッ、とレンガのような壁が歪み、
汀の足を拘束している部分が砕け散る。

足で鎖を引きずって、汀は笑っている男の方に足を踏み出した。

以下略



226:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:35:30.51 ID:mpXVKIpT0
起き上がった汀の目に、真っ暗な空が映った。

そこは、洋風の城の一角だった。

テラスになっていて、下が見えるようになっている。
以下略



227:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:36:05.39 ID:mpXVKIpT0
否、一人ではない。

二人。三人。

四人。
以下略



228:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:36:31.61 ID:mpXVKIpT0
「難しいんじゃないかなぁ」

『無理なら諦めて中枢を探せ』

「分かった」
以下略



229:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:37:05.24 ID:mpXVKIpT0
その目が円形に見開かれ、けたたましい絶叫を上げる。

凄まじい勢いで汀を囲む円が狭まり、
彼女は振り上げられた包丁を、無機質な目で見つめた。

以下略



230:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:37:39.53 ID:mpXVKIpT0
「凄いね小白! 私にはそんなことできないな!」

目の前の猫の頭をなで、汀は十字架を抱えている男を殴り飛ばした。

人一人が簡単に数メートルも吹き飛ばされ、壁にたたきつけられる。
以下略



231:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:38:38.13 ID:mpXVKIpT0


お疲れ様でした。

次回の更新に続かせていただきます。
以下略



232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/17(水) 20:45:47.96 ID:RdEHljtUo



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