過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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240:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:38:20.35 ID:OB2lhOYj0


圭介は、白衣のポケットに手を突っ込んだまま、
病室をゆっくりと見回っていた。

その隣で資料をめくりながら、大河内が重い口を開く。

「こっちの区画は、もう駄目だ。お前の探してる適合者は、見つからないよ」

「駄目って、どの基準で駄目って言ってるんだ?」

問いかけて、圭介は感情の読めない瞳で、近くの病室を覗き込んだ。

ぼんやりと視線を宙に彷徨わせた女の子が、ベッドに横たわっていた。

鼻や喉にチューブが差し込まれ、いくつもの点滴台が設置されている。

「この子は?」

聞かれた大河内は、言葉を飲み込んでから答えた。


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