過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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281:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:19:02.57 ID:OB2lhOYj0
  彼は薄ら笑いを浮かべながら続けた。

「気が済んだか?」

「もう五、六発殴らせてもらわなきゃ、収まらないな。汀ちゃんのためにも」
以下略



282:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:19:31.07 ID:OB2lhOYj0
「……その子がどうした?」

「目障りだな。関西総合病院にでも飛ばしてくれ」

「どこまでも最低な男だな……!」
以下略



283:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:20:04.35 ID:OB2lhOYj0


汀が目を覚ましたのは、それから一週間経った夜中のことだった。

しばらくぼんやりしていたが、
以下略



284:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:21:49.29 ID:OB2lhOYj0
「何だか、すごく疲れた……」

「無理するな。今、クスリを持ってきてやる」

「圭介」
以下略



285:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:22:20.17 ID:OB2lhOYj0
そして彼は、微笑んで汀の白髪を撫でた。

「俺はそんな子、知らないな」

「夢に出てきたの。じゃあ、私の勘違いかな」
以下略



286:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:25:03.00 ID:OB2lhOYj0
「ね、圭介」

「何だ?」

「私、また誰かのこと治したんでしょ?」
以下略



287:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:25:31.30 ID:OB2lhOYj0
「嬉しい」

微笑んで、汀は呟いた。

「私、人を助けるんだ。もっともっと、沢山の人を……」
以下略



288:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:26:03.85 ID:OB2lhOYj0


女の子は目を覚ました。

ぼんやりとした頭のまま、周囲を見回す。
以下略



289:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:26:45.56 ID:OB2lhOYj0
髭の男性の後ろで、腕組みをしたメガネの男性が、
壁に寄りかかって資料を見ている。

「私の名前は大河内。君の主治医だ。先生と呼んでくれればいい」

以下略



290:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:27:20.60 ID:OB2lhOYj0
「私……名前……」

「ん?」

「私の、名前……」
以下略



291:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:27:49.62 ID:OB2lhOYj0
「俺は高畑圭介。圭介と呼んでくれていい」

「私の親戚?」

「そうだ」
以下略



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