過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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293:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 11:30:10.92 ID:OB2lhOYj0
「リハビリ? 訓練?」

「うん。大丈夫だ。少し頑張ればすぐによくなるさ」

問いかけに答えず、大河内は続けた。

「何か、流動食くらいだったら食べられるかな?
おなかは減ってるかい?」

「全然減ってないよ……」

そこで汀(みぎわ)と呼ばれた女の子は、
壁に取り付けられた鏡を見て、動きを止めた。

そこには、老婆のように髪の毛を真っ白にさせた女の子
……ガリガリに骨と皮ばかりのやつれた姿をした子が映っていた。

動く右手で顔を触り、それから髪を触る。

白髪には艶がなく、パサパサとした感触が手を伝わってくる。


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