過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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329:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:32:00.41 ID:K0O/uRqT0
「殺し合いをしろってことか」

「違う。汀ちゃんに、ナンバーXを説得して欲しいだけだ」

「説得?」

怪訝そうな顔をした圭介に、大河内は頷いた。

「赤十字は違うだろうが、私個人としては、ナンバーXを断罪する気も、
咎めるつもりもない。ただ、これ以上罪を重ねて欲しくないんだ」

「随分と偽善的な台詞だな」

「何とでも言え。
この状況を、それで収拾できるなら、俺は偽善者でもいい」

「だからこそのこの患者か」

最初に渡された資料を手に取り、めくりながら圭介が言う。


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