過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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331:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:33:35.75 ID:K0O/uRqT0
そして眠っている小白を無造作に掴み、ケージに放り込むと、
リードを外して、それもケージの中に突っ込んだ。

彼はケージを腕にかけると、汀を慎重に抱き上げた。

彼女は、すぅすぅとまだ寝息を立てていて、起きる気配がない。

「待て。もう少し詳しく説明と打ち合わせをしたい」

「これ以上、汀の体を冷やすわけにはいかない。
追加の情報があるなら、すぐに病院に戻って、うちにFAXするんだな」

圭介は頭を下げるオーナーに会釈してから、一言付け加えた。

「お前の情報は、信用しないけどな」

背中を向けて歩いていく彼を見て、大河内が深いため息をつく。

コーヒーをすすった彼に、店員が別のコーヒーを持ってくる。

それを制止して、大河内も立ち上がった。


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