過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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356:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:48:49.73 ID:K0O/uRqT0
「……?」

怪訝そうな顔をした汀に、理緒は慌てて顔の前で手を振って続けた。

「あ……あなたが、もっと上手く治療できるなら、
以下略



357:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:49:20.24 ID:K0O/uRqT0
そう言って、理緒は手を伸ばし、
汀が制止しようとする間もなく、丸い玉を両手で包み込んだ。

そして、つぷり、と音を立てて指を中に入れる。

以下略



358:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:50:01.30 ID:K0O/uRqT0
彼女が手につまんでいた、黒いウナギのような筋が、
塵になって消えていく。

「……驚いた。精神中核の奥に食い込んでたウイルスを、
核を傷つけずに、素手で除去するなんて……」
以下略



359:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:50:34.25 ID:K0O/uRqT0
それに、圭介が答えかけた時だった。

理緒が精神中核から引き抜いた黒い筋が、
途中から千切れてポタリ、と地面に落ちた。

以下略



360:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:51:08.98 ID:K0O/uRqT0
「え……?」

ポカンとしている理緒の方に、蛇のようになった、
そのゼリー物質は鎌首をもたげた。

以下略



361:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:51:52.23 ID:K0O/uRqT0
二人がいた場所に、黒い巨蛇が頭から着地する。

そのまま地面にするすると入り込み、蛇は姿を消した。

「あ……ありがとう……」
以下略



362:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:59:09.99 ID:K0O/uRqT0
「駄目! 今遮断したら、
中核を置いてトラウマを残しちゃうことになる!」

『乳幼児の頭の中にトラウマがあるわけが……
ザザ…………ブブ…………』
以下略



363:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:59:48.15 ID:K0O/uRqT0
「圭介…………?」

汀が呆然と言う。

「圭介、どうしたの? 圭介!」
以下略



364:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 18:00:24.82 ID:K0O/uRqT0
耳を劈く絶叫が辺りに響き渡った。

蛇の腹の中で、飲み込まれた少年と思わしきものが、
バキボキと砕け散る音が聞こえる。

以下略



365:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 18:00:53.07 ID:K0O/uRqT0
鞭のように、蛇が体を振る。

数人のマインドスイーパーが、数十メートルも吹き飛ばされ、
頭から落下して動かなくなる。

以下略



366:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 18:01:23.26 ID:K0O/uRqT0
たちまち、汀と理緒、そしてもう一人の男の子を残した
マインドスイーパー達が蛇に、動かぬ肉片に変えられていく。

蛇は体の中のぐちゃぐちゃになった肉塊を吐き出すと、
一人腰を抜かしてしゃがんでいた男の子の口めがけて、
以下略



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