過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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411:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:16:34.12 ID:v+tkSpTq0
「私、最近おかしいよ。どうしていいか、分からないよ」

「出し抜けに何だ? ただの夏風邪だろ」

「なぎさって誰!」
以下略



412:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:17:11.82 ID:v+tkSpTq0
「汀。大事なのは、お前が誰かを助けたいと思う気持ちだ。違うか?」

冷静にそう言われ、汀は答えた。

「何を言ってるのか分からないよ! 話をすり替えないで!」
以下略



413:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:17:52.77 ID:v+tkSpTq0
問いかけられて、汀は一瞬押し黙った。

そして下を向いて、小さく呟く。

「でも……」
以下略



414:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:18:31.13 ID:v+tkSpTq0
「何を興奮してるんだ」

「もういい! 圭介の馬鹿!」

怒鳴って、汀は点滴を刺そうとしている圭介の手を振り払い、
以下略



415:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:19:32.64 ID:v+tkSpTq0
圭介はそう言うと、汀の脇にしゃがみこんで、また点滴を腕に刺した。

そしてメガネを拾い上げる。

彼は、黙ってそっぽを向いている汀に構わず、
以下略



416:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:20:10.91 ID:v+tkSpTq0


『やってくれたな……完全にうちの姫は反抗期だ』

携帯電話の向こうから、圭介の苦い声を聞いて、
以下略



417:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:20:50.01 ID:v+tkSpTq0
『生憎と俺は無神論者でね』

「気が合わんな。
今度お前と、カトリックとプロテスタントの合判性について、
議論をしたいと思っていたところなんだが」
以下略



418:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:21:29.50 ID:v+tkSpTq0
『重ねて言うが、外道と取引をするつもりはない。汀は俺のものだ』

「どうかな」

大河内は、柔和な表情で、電話の向こうに対してにぃ、と笑った。
以下略



419:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:22:03.85 ID:v+tkSpTq0
『これ以上汀を刺激するなら、こちらにも考えがある』

「……脅しか?」

『それ以外の何かに聞こえたなら、きっとそれなんだろう』
以下略



420:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:22:36.26 ID:v+tkSpTq0
「…………」

無言を返した大河内に、男は続けた。

「大河内君。『機関』としても、
以下略



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