過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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422:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:23:46.08 ID:v+tkSpTq0


汀の体調が回復したのは、それから一週間経ってのことだった。

しかし、いまだ微熱が続いている。

圭介は自分と話そうとしない汀の車椅子を押して、
赤十字病院の廊下を歩いていた。

汀は、意識が朦朧としているのに加え、
質問をのらりくらりとかわそうとする圭介に、苛立ちを覚えていた。

いや、何より苛立ちを覚えていたのは、
意味不明な夢を繰り返し見てしまう自分自身についてのことだった。

その不安と憤りが、一番身近にいる圭介に当たっているだけなのだ。

ここまで連れてくるのにも一苦労した圭介は、
大汗をかきながら会議室に足を踏み入れた。


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