過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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472:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 20:02:21.44 ID:v+tkSpTq0
「ああ」

『現在は関西総合病院にいるらしいけど、どうしてだか知ってるかい?』

問いかけられ、圭介は口元を醜悪に歪めて笑った。
以下略



473:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 20:02:54.96 ID:v+tkSpTq0
電話の向こうの声はそう言って、端的に付け加えた。

『それじゃ。これ以上話すと逆探知されるから、
次からは「鯨」の番号にテルしてね』

以下略



474:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 20:03:35.54 ID:v+tkSpTq0


「……汀ちゃんは、あれからずっと寝てるんですか?」

唖然として理緒が言う。
以下略



475:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 20:04:03.82 ID:v+tkSpTq0
「高畑先生は……」

そこで、理緒は視線をそらしながら、小さな声で言った。

「高畑先生は、それでいいんですか……?」
以下略



476:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 20:04:41.69 ID:v+tkSpTq0
どこか、言い知れぬ冷たさ……
いつもの彼とは違う、異質の何かを感じ取ったからだった。

「あの……私、失礼します。
これ……汀ちゃんが起きたら、渡してください」
以下略



477:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 20:05:15.92 ID:v+tkSpTq0
「そうでもないさ。別に気に病むことはない。
汀が、君とやりたいゲームがあるって言ってたから、
買ってきただけなんだ。
あいつからのプレゼントだと思って、受け取ってやってくれ」

以下略



478:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 20:05:42.27 ID:v+tkSpTq0
圭介は一拍置いてから、何でもないことのように言った。

「治ってるわけないだろう? その治療までは頼まれてない」

「え……」
以下略



479:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 20:06:11.94 ID:v+tkSpTq0
「自殺病にかかった者は、決して幸せにはなれない。
そういう病気なんだよ?」

言葉を返せないでいる理緒の前で、ドアを空け、彼は続けた。

以下略



480:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 20:07:06.17 ID:v+tkSpTq0


お疲れ様でした。

次回の更新に続かせていただきます。
以下略



481:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/19(金) 20:20:07.63 ID:JrcbmlLIO



482:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]
2012/10/19(金) 20:43:58.97 ID:wjgwWbPAO
乙乙乙〜!

理緒は本人無自覚の大河内のスパイで、高畑はこのダイブで彼女を潰す気なんじゃ…と、ドキドキしてしまった。
そんな事なくて良かったよ〜。

以下略



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