過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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498
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:13:44.19 ID:byJxhkJD0
「でも……自覚症状がないんでしたら、
放置していても問題はないと思いますけど……」
汀はボソボソとそう返すと、息をついた。
以下略
499
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:14:11.76 ID:byJxhkJD0
「はぁ……そうなんですか」
納得がいかない、といった風に汀が首を傾げる。
そこで圭介が汀の脇に移動し、デスクから書類の束を取り出した。
以下略
500
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:14:49.67 ID:byJxhkJD0
★
汀は、施術室の中で、てきぱきと準備をしている圭介を見た。
老婆は、麻酔薬を導入され、ベッドに横になっている。
以下略
501
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:15:27.25 ID:byJxhkJD0
「ダイブする必要がないって、どこをどうしてそう判断するんだ?」
「だって……たかがレベル1でしょ?」
伺うようにそう聞いた汀に向き直り、圭介は続けた。
以下略
502
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:16:06.30 ID:byJxhkJD0
「助ける必要がないと思うだけ」
「それはお前の驕りだよ」
断言して、圭介は少しきつい目で汀を見た。
以下略
503
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:16:48.44 ID:byJxhkJD0
怒りではなく、悲しみが伝わってくる言葉だった。
圭介はしばらく押し黙っていたが、近づいて汀の頭を撫でた。
「すまん、少し言い過ぎた」
以下略
504
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:17:19.15 ID:byJxhkJD0
「少し、それで頭冷やして来い。時間は二十分に設定する」
「え、五分もくれるの?」
汀が素っ頓狂な声を上げる。
以下略
505
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:18:02.18 ID:byJxhkJD0
★
汀は目を開いた。
そこは、巨大なトンネルのようになっている空間だった。
以下略
506
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:18:44.38 ID:byJxhkJD0
『今回のメインは観光だ。ゆっくりとしてくるといい』
「分かった」
頷いて、汀は散歩にでも行くような調子で歩き始めた。
以下略
507
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:19:18.63 ID:byJxhkJD0
写真のジグソーパズルで構築されたトンネル。
思い出のトンネルだ。
汀は面白そうに笑いながら、手を広げてその場をくるくると回った。
以下略
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