過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 17:37:45.98 ID:Xp8Q5vyA0
マイクの向こう側から、まだうら若い青年の声が聞こえる。

「…………」

『おい、汀(みぎわ)、聞いてるのか?』

「…………」

返事をせずに、彼女は周りを見回した。

いつの間にか、地面の肉質にも眼球が競り出して、
プツリ、と所々で音を立てながら、奇妙な汁を撒き散らしていた。

それら全てに凝視されながら、汀と呼ばれた少女は、
自嘲気味に、困ったように頭を掻いた。

「見つかっちゃった」

子供がかくれんぼで鬼に見つかった時のように軽い言葉だったが、
マイクの向こうの声は一瞬絶句した後、キンキンと響く声を張り上げた。


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