過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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515:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:24:07.38 ID:byJxhkJD0
彼女は後ずさって逃げようとしたが、
壁に追い詰められてしまっていた。

『分かった、今すぐに回線を……ブブ……』

そこで圭介の声がノイズ混じりになり、
ヘッドセットから、砂画面の音が流れ出した。

『何…………ザザ…………これ…………ブブブ…………』

「圭介!」

汀の悲鳴が、虚しく響く。

「一分…………逃げろ……し……待って…………ブブ…………」

プツン、と音が消えた。

次いで、突然ヘッドセットからの音がクリアになった。


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