過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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526:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:31:54.54 ID:byJxhkJD0
「あなたが……『いっくん』……?」

「ん? そうだよ。今更どうしたの?」

「な……なぎさって……誰?」

そう問いかけた彼女を、きょとんとした顔で見て、
ナンバーXは答えた。

「君だよ」

「私……? 違う、私は……」

「あー、そういうのいいから。大事なのは過去や未来じゃなくて、今。
今僕と君はこの空間に二人きりでいる。
それが重要じゃないか。
なぎさちゃんが、自分のことを知らなくても、僕は全然構わない。
だって、僕はなぎさちゃんのこと、何でも知ってるもん」

怖気の残るような台詞をすらすらと笑顔で言って、無邪気に彼は扉を動かした。


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