過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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551
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:47:36.57 ID:byJxhkJD0
「汀ちゃん」
老婆はそう言うと、彼女の肩を叩いて、そっと撫でた。
「大事なのは、『今』じゃないかしら」
以下略
552
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:48:11.95 ID:byJxhkJD0
「過去の記憶がなくなっても、大事なのは今、
何をして、これからどこに行くかなんじゃないかしら。
私は、あなたに自殺病を治療してもらったわ。
これで、心配なく『明日』に向かうことが出来るわ」
以下略
553
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:48:49.89 ID:byJxhkJD0
★
「『機関』は、ナンバーズをどれだけ所持している?」
圭介は、汀が寝静まった夜中、携帯電話に向けて重い口を開いた。
以下略
554
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:49:29.66 ID:byJxhkJD0
「お前が、剥きさらしの場所に番号を設置するからだ。
ふざけるなよ……!」
押し殺した声で低く言った圭介に笑い声を返し、
電話口の向こうの男は、軽く言った。
以下略
555
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:50:01.87 ID:byJxhkJD0
「何……?」
『詳細までは分からないよ。
ただ、その人数だけは情報として提供できるかな』
以下略
556
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:50:28.55 ID:byJxhkJD0
「機関には、しかるべき贖罪をさせなければいけない。
それに……汀にもな」
『そうだね。それが僕達に与えられたカルマなら、
仕方のないことなのかもしれないね』
以下略
557
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:51:04.71 ID:byJxhkJD0
★
汀はびっくりドンキーのいつもの席で、
ぼんやりとした表情のまま、膝の上の小白を撫でていた。
以下略
558
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:51:32.81 ID:byJxhkJD0
「本当に?」
汀は彼を見た。
「でも、あのお婆さんは、死んじゃった旦那さんのことを、
以下略
559
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:52:03.06 ID:byJxhkJD0
「…………」
「今お前を苦しめてる『思い出』も、
言うなれば同じようなものだ。幻想だよ」
以下略
560
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:53:03.20 ID:byJxhkJD0
圭介は複雑な表情で、汀から目をそらし、
フォークとナイフを手に取った。
そして、呟くように言った。
以下略
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