過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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573:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:28:15.88 ID:vW73a+6T0
三十分ほど前、お菓子を準備するからと言って出て行ったきり、
圭介はまだ戻ってこなかった。

「多分、何か仕事してるんだと思う。出ないほうがいいと思うな……」

汀がそう呟いて、ため息をつく。

「最近ずっと、圭介ああだから」

「そうなんですか……」

圭介は、汀の世話をしても、どこか上の空、といった具合が続いていた。

いつ頃からだったのかは分からないが、
人の気持ちに鈍感な汀でも、多少の異常は察知していた。

「どうしちゃったんだろう……」

少女の小さな呟きは、ピンクパンサーのグラスに入った氷が、
カランと溶ける音にまぎれて消えた。


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