過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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586:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:39:39.71 ID:vW73a+6T0
女の子はそれを聞いて、深いため息をついて、
やれやれという仕草をした。

そして肩をすくめる。

以下略



587:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:40:36.26 ID:vW73a+6T0
それを聞いて、女の子もフランス語で返し、
何度かやり取りをした後、彼女は苛立たしげにSPを突き飛ばした。

屈強な男が、それで揺らぐわけもなく、
彼はまた手を後ろに回し、先ほどと同じ姿勢をキープした。
以下略



588:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:41:23.18 ID:vW73a+6T0
ソフィーと名乗った女の子は、
髪を掻き上げてから、物憂げに二人を見た。

「…………先が思いやられるわね」

以下略



589:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:41:58.41 ID:vW73a+6T0
理緒が、慌てて車椅子を遠ざけようとする。

そこで小白が目を覚まし、シャーッ! と鳴いてソフィーに噛み付いた。

「痛っ!」
以下略



590:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:42:29.37 ID:vW73a+6T0
ソフィーは、涙をうっすらと目に溜めて、吐き捨てるように言った。

「ふん……精々私の足手まといにならないように気をつけることね」

きびすを返して、中庭を去っていくソフィーを、
以下略



591:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:43:12.95 ID:vW73a+6T0


汀は、きょとんとして目の前の、背の低い女の子を見上げた。

施術室で目を覚ました時、
以下略



592:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:43:49.97 ID:vW73a+6T0
「ここ……どこ?」

理緒にそう問いかける。

理緒はしゃがみこんで汀の頭を撫で、そして言った。
以下略



593:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:44:34.32 ID:vW73a+6T0
「今日はそんな気分じゃないの。何か……むしゃくしゃする」

「でも、今日ダイブしないと患者さんが危ないんです」

「知らないよ、そんな赤十字の都合なんて」
以下略



594:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:45:22.42 ID:vW73a+6T0
それに汀がビクッと体を震わせる。

「とんだ侮辱ね……この私を前にして、
よりにもよって『帰る』……?
一体どれだけの労力かけてここまで……」
以下略



595:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:45:58.17 ID:vW73a+6T0
汀は顔を赤くして、右手を大河内の肩に回した。

そして頭を擦り付ける。

車椅子に取り残された小白がニャーと鳴いた。
以下略



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