過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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701:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:04:54.68 ID:NmcSo/nB0
そう呼ばれて、汀はソフィーを見た。

「あなた、何か知ってるの?」

「何も知らない。
以下略



702:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:05:30.95 ID:NmcSo/nB0
そして、パキパキパキと音を立てて、海水が一瞬で凍りつき始める。

数秒後、今まで温かかった空間は、
極寒の北極のような世界になっていた。

以下略



703:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:06:12.05 ID:NmcSo/nB0
そして自分は右手一本で簡単にバク転を何度かして、
五メートルほど後ろに下がった。

一瞬の差で、今まで彼女達がいた場所に、
氷を裂く音がして刃渡り四十センチはあろうかと言うナタが三本、
以下略



704:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:06:54.91 ID:NmcSo/nB0
一メートルほどその「物体」から距離をとり……
そして、汀は硬直した。

ドクロのマスク。

以下略



705:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:07:31.03 ID:NmcSo/nB0
「いや……いやあああ!」

右手で頭を抑えて、汀は絶叫した。

「いやだ! やだやだやだやだやだ!」
以下略



706:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:08:01.07 ID:NmcSo/nB0
ソフィーが怒鳴る。

そこで汀は、震えながら、自分に向けて振り下ろされたナタを、
拾い上げたナタで受け止めた。

以下略



707:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:08:39.32 ID:NmcSo/nB0

――だから、ね。二人で記憶を共有しよう。決して引き離せない二人の記憶。僕の記憶を、君にあげるよ。


燃える家。
以下略



708:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:09:25.91 ID:NmcSo/nB0
顔を上げた汀の目の先。

「物体」の更に二十メートル程先に、
ポケットに手を突っ込んだ白髪の少年が立っているのが見えた。

以下略



709:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:10:03.24 ID:NmcSo/nB0
血溜まりの中に立ち尽くしている汀に、理緒が駆け寄った。

「汀ちゃん……すごい……私、全然見えませんでした……」

「理緒ちゃん、今あそこに人が立ってなかった?」
以下略



710:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:10:37.78 ID:NmcSo/nB0
そして数秒後、彼女はビチビチとはねる、
ピラニアのような形の真っ黒い魚を掴みだした。

それを勢いよく地面にぶつける。

以下略



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