過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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819:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:48:32.90 ID:vFBSZDNN0
しかし、そこにはただ、真っ白い珊瑚礁の砂があるだけだった。

「あたしには出来ない……」

残念そうに呟いた彼女に、一貴は日本刀を脇に置いて続けた。

「やり方は、おいおい教えていくよ。
でも難しいかも。
今も、頭の中のどこかで、『これは砂だ』って
思ってるから変質しなかったんだ……」

「でも、砂は砂だよ」

「そうだね」

一貴がそう言った途端、日本刀と星が、
サラサラと砂になって散った。


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