過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:18:03.83 ID:vFBSZDNN0
しばらくして、ポスン、という音を立てて、二人が雲の上に着地する。
雲はまるで綿菓子のようで、きちんとした地面としての質感がある。
理緒は腰を抜かして、その場にしりもちをついて呆然としていた。
そして汀と顔を見合わせる。
『どうした? 状況を説明してくれ』
圭介にそう問いかけられ、汀はヘッドセットのスイッチを切って、
脇に投げ捨てた。
それを見て理緒が慌てて口を開こうとして
――汀の手に、口をふさがれる。
汀は理緒のヘッドセットも同じように雲の下に投げ捨てた。
「何するんですか! あれがないと、私達帰還できないですよ!」
「タイミングが分からないだけで、
圭介が強制遮断すれば元に戻れるよ」
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