過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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98:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:43:58.61 ID:FW+Jr7MZ0
圭介から汀の車椅子を受け取り、大河内はゆっくりと動かし始めた。

汀は完全に圭介の事を無視し、大河内に、
車椅子から取り出した3DSの画面を見せている。

「見て、せんせ。圭介に手伝ってもらって、今度のポケモンも全部集まったよ」

「おおそうか。早いなぁ。さすがは汀ちゃんだ」

「えへへ」

「お寿司でも頼もうか」

「本当? 私も食べる!」

二人を見送り、圭介は施術室の中の計器の一つを覗き込んだ。

そしてその数値を見て、苛立ったように頭をガシガシと掻く。

いつも柔和な表情は、極めて暗かった。


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