過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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21: ◆GnIWQD74f.[sage]
2012/10/18(木) 22:57:26.19 ID:L5tq16D+o
 杏子ちゃんをわたしのお家に紹介してから三日後の放課後に、例によってわたしはこの前の様に一人で下校していました。
でも、今日は寄る所が有って公園の方に向かっていたのです。しばらく歩くと公園に着いたので、早速あの子がいるか探してみました。

「杏子ちゃん、今日は居るのかな……?」

 わたしは昨日、下校中にたまたま杏子ちゃんに会ったんだけど、その時にいつもは大体近くにある公園に居ると言われたので、
杏子ちゃんと遊ぼうと思って、こうしてこの場所に足を運んでしまいました。

「うーん……、居ないかも……」

 しばらく杏子ちゃんの事を探したんだけれど、肝心の杏子ちゃんの姿がなかなか見当たらないのでもう帰ろうかなと思ったその時、
公園の奥の方に何ともいえない違和感を感じたので、行って見る事にしました。
 その違和感のある場所に辿り着いたのはいいんだけど、そこには何もありませんでした。
でも、違和感だけはあいかわらずすごかったです。

「……何だろう、誰かに呼ばれているような……?」

 最初はわたしの勘違いかなあと思っていたんだけど、いきなり頭の中からエンジンをフル回転させた様な、
ブオンブォーンっという耳障りな音が聞こえてきたので、わたしは咄嗟に耳を塞ぎながら、かたく目を閉じてしまいました。

「いや……! 何なの……? この爆音は……?」

 ずっと耳を塞いでいると、とつぜん爆音が止まりました。
 それからわたしがゆっくりと目を開けると、辺りはいつもの公園ではなく、わたしの見た事のないどこかへと変貌していました。



 あたしは見滝原の全域を眺められる展望台の中で、あたしを魔法少女にしやがった張本人を待ったいた。
 案の定やつの気配はしていたが、中々姿を見せないので、イライラしたあたしはやつの名前を呼び掛けた。

「おいキュゥべえ、居るんなら出てこいよ」

 あたしがあいつの名前を呼ぶと、そいつはどこからかひょっこりと姿を表した。

「やあ、ひさしぶりだね、杏子」

「あんたに一つ言いたいことが有るんだ」

 あたしは虫の居所が悪かったもんだから、キュゥべえのやつを物凄い形相で睨んでしまった。

「何だい、おっかない顔をして」

 ただ一言それだけ。キュゥべえのやつにどんなプレッシャーを与えようが、やつは顔色一つ変えずに、ただすましていやがった。
本当に腹の立つ野郎だ。
 だが、キュゥべえのやつが魔法少女に関しての情報を握っているのは間違いない筈だから、
ここは冷静になって話を聞くしかないとあたしは思ったね。

「鹿目まどか……、知っているんだろう?」

 あたしがまどかの名前を口に出すと、珍しくキュゥべえが少し驚いていたように見えた様な気がした。
まあ、ただの気のせいかもしれないがな。

「へえ、意外だな。どこで鹿目まどかの名前を知ったと言うんだい?」

「そんな事はどうでもいいんだよ。……率直に言うよ? あいつに契約を迫るのは止めて欲しい」

 あたしがそう言うと、キュゥべえは文字通り顔色一つ変えずに首を横に振った。

「やれやれ、どうしてそんな事を僕に言うんだい。そもそも、そうする事で君に何の得があるのかと……」

「言ったっしょ? つべこべ言わずに、まどかに接触するのは止めろとね」

 あたしは、ソウルジェムから槍だけを創り出して、キュゥべえの目の前に突きつけた。

「全く、わけが分からないよ。後、そんな事しても無駄だからね。代わりはいくらでもいるんだから」

「てめえ……何を言ってやがる……?」

 あたしは、キュゥべえの発言にちょっと怖気づいてしまい、後ろに引いてしまった。

「まあ、とにかく。君のその意見に応える事は出来ないね」

「……くそ!」

 あたしは、キュゥべえの答えを聞いてから、躊躇せずにキュゥべえを刺し殺した。
 すると、何故かあたしの隣からやつが現れて、死んだキュゥべえの元へと移動して、やつの死体を食べ始めてしまった。


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