過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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23: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/18(木) 23:28:53.63 ID:vnJ0edP+o
「良かった……。何ともないわね!」

「あの……えと。ありがとう……ほむらちゃん……」

 わたしがそうやってお礼を言うと、ほむらちゃんは安心していたのか可愛らしい笑顔を浮かべてわたしを見ていました。

「ふふ、良いのよまどか。貴方が無事でいてくれたのなら」

(あ……、また名前で呼んでくれた……)

 やっぱり聞き間違えじゃないと思ったわたしは、とっても嬉しくて笑顔になってしまいました。

「えへへ……ほむらちゃん、わたしの事名前で呼んでくれたね……」

「あ……」

 ほむらちゃんは、しまったという顔をしながら、わたしから目を逸らしました。

「えへへへ、変なほむらちゃん。別に目を逸らさなくてもいいのに。わたしは名前で呼ばれるのは嫌いじゃないよ」

「いいえ……別にそういうわけじゃ。 ……! まどか、話は後よ」

 ほむらちゃんはそう言うと、わたしを抱えながら、手榴弾を盾から取り出してピンを抜いてから力強く握り締めました。

「……え、ええ!?」

 ほむらちゃんが本物の手榴弾を持っている事に、わたしは本気でビックリしてしまいました。
 わたしが驚いている中で、道路の向こう側からぞろぞろと大量の使い魔がやってきました。
そんな危険な状況でも、ほむらちゃんはあくまでも冷静でした。
 そして、ほむらちゃんの手の中にある手榴弾を使い魔達の真ん中辺りに投げると、
見事に全ての使い魔を巻き込みながら手榴弾はドカーンと大きく爆発して、使い魔達は木っ端微塵になりました。
 そして、全ての使い魔を倒し終えたのか結界が崩壊していって、わたし達は元の公園へと戻ってきました。

「はあ……怖かった……」

 わたしは、元の公園に戻ってきた事を確認すると一気に力が抜けてしまって、ほむらちゃんにお姫様抱っこされたまま気絶してしまいました。

「……まどか!」

(良かった……気を失っただけみたいね……)



「おいてめえ! まどかに一体何をしやがった!」

 私が気絶したまどかを抱えて安心していると、少し遅れて私達の前に現れた佐倉杏子が怒鳴ってきた。

「……安心なさい。彼女は使い魔との接触の影響で、疲れて気を失っているだけよ」

「そうか。悪かったな……怒鳴っちまって」

 私の話を素直に聞いた佐倉杏子は、申し訳なさそうな表情をしながら俯いていた。
 そんな佐倉杏子を見て、私は意外だと思ってしまう。その理由は、いつもは人の話なんて聞かずに何も考えずに襲ってくるから。
まあ、こんな素直な杏子も悪くはないわねと私は思ってしまった。

「いいえ、問題ないわ。寧ろ、それだけまどかの事を心配してくれているのだから逆に感謝したいぐらいだわ」

「へへ……。あたしからもあんたに礼を言わせてくれ。まどかを助けてくれてありがとう……。あんたはまどかの命の恩人だよ」

 佐倉杏子は楽しそうに笑いながらお礼を言ってくれた。そうして二人で話し込んでいると、突然まどかが目を覚ました。


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