過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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◆GnIWQD74f.
[saga]
2012/10/18(木) 23:44:40.50 ID:xEyh1uU5o
「……今はまだ……まどかとは親密になれないから……」
「……どういう事だい……? さっぱりわけが分からない……。しかも、まどかに対して妙によそよそしくしてるしさあ」
「……それ……は……」
ほむらがあまりにも切ない顔をしていたので、無性に我慢ができなくなったあたしは、ほむらに向かってあたしに相談するように言ってみた。
「何か言いたい事があったらさ、あたしに言ってみなよ」
「いつものあなたらしく無いのね……」
「いつものあたしって……あたしの事を何でも知ってるみたいに……」
あたしは、ほむらの言う事に少しだけ腹が立ってしまった。だけど、ここで怒ってしまったらほむらの事が何も分からなくなりそうだったので、
今は感情を抑えて話を進めた。
「……とにかく、そんな悲しそうな顔をしているやつをほっておけるわけないしさあ。あたしで良ければ話してよ」
「……あの子には絶対に言わないって約束してくれるなら」
「ああ、約束するよ」
そうして、ほむらは自分の事を語り出した。ほむらが、時間を遡行して来た事。
他の魔法少女に理由を説明しても分かってもらえなかったという事。キュゥべえと契約した理由。
それから、近々この街にワルプルギスの夜がやって来るという事。
「なるほど……。そりゃ、いきなりそんな話しても誰も信じてくれないよな」
「ええ……。特に疑り深いのが二人もいたから尚更……ね」
「それはあたしも入っているのかい?」
「いいえ」
ほむらはそう言って、疑り深いその二人の事を簡単に説明してくれた。
一人目は巴マミ。まあこいつの事はよく知っているからいいとして、二人目の美樹さやか。
ほむらの説明を聞く限りだと、こいつは好きな奴のために願いを叶えたらしい。全く持ってバカな奴だな。
しかも、人を救う為に力を使い続けていると来たもんだからホントに救い様がない。
あたしがそんな事を考えている中で、ほむらは話を続ける。
「まあ、貴女の事はとても信頼しているのだけれどね」
ほむらがさらりとそんな事を言うものだから、あたしは恥ずかしくなってきてほむらから目を逸らしてしまった。
「……へへ、そうかい。まあ、あたしもまどかと出会わなかったら、今でも自分の事しか考えないバカのままだったのかもね」
あたしが自虐的にそう言うと、ほむらは何故か申し訳なさそうな顔をしながら俯いてしまい、黙り込んでしまった。
「そんな顔すんなってば。別に今は何も気にしてないんだからさ」
「ごめんなさい……」
「それにしたって、その二人……。マミはまあ分かるんだけど、美樹さやかだっけ? ……気に入らないね。ちょっと焼きでもいれてこようか」
あたしがそう言うと、ほむらは顔を上げた。
「……やめておきなさい。彼女はまどかの親友なのよ?」
「うっ。そうか……。でもさ、それでもあたしはそいつに、ちょっとばかし言いたい事があるのさ」
美樹さやかがまどかの親友だと聞いたら、あまり乱暴なマネはやめようかなとあたしは思ってしまった。
だが、魔法少女として生きていくのなら命に関わるぐらい重要な事だから、そいつに身体で覚えさせないといけない、とあたしは思う。
あたしが真剣にそんな考え事をしていると、不敵な顔をしたほむらが笑っていた。
「ふふ、なんだかんだで貴方と美樹さやかの相性はいいと思うわ」
「……そんなわけあるか!」
「ふふ、ごめんなさい」
ほむらは少し楽しそうな態度で、あたしに謝ってきた。
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