過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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26: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/18(木) 23:52:56.12 ID:8uclvOgfo
「まあ、それはおいといてマミのやつだな……。ほむら、あんたは今、マミの奴とはどんな感じなんだい?」

 マミの話をしたその時、ほむらの顔からは笑顔が消えて、寂しそうに俯いてしまった。

「巴マミは……この時間軸で一番最初に会った時に突き放してしまったし……。それから魔女に殺されそうになっていたのを助けた時も、
何故か向こうは私に良い印象を持ってはいなかったわね……」

 ほむらのそんな話に、あたしは頭が痛くなってきた。

「バカ……。そりゃ、あんたも悪いよ!」

「……ごめんなさい」

 あたしが怒鳴るとほむらは、申し訳なさそうに俯いたまま、あたしに謝ってきた。

「はあ……。まあ険悪になってしまったんならしゃあない。それに、何だかんだでマミはお前に対して借りがあるんだし、
あんたがちゃんとマミに対して謝れば、そんなに問題はなさそうだけどな」

 あたしがそう言うとほむらは驚いた顔をしながらあたしの事をまじまじと見ていた。

「貴方でもそんな考えが出てくるのね」

 そんなほむらの言葉を聞いて、あたしは一瞬殺意が湧いてしまったけど、気にせず話しを続けた。

「はあ……お前ってやつは……。まあ、これでもシスターみたいな事やってたからね。相談事は割と得意なんだ」

 これで大体ほむらとの話は整ったので、あたしはそろそろ帰ろうかと考えていた。

「とにかく、あたしは明日にでも一度、美樹さやかって子の所に行って話をしてくるよ」

「あまり彼女を刺激するのだけは止めてちょうだい」

 まどかに関係する事となると、ほむらは妙に真剣になるなと、あたしは思ってしまった。

「分かってるって。……まどかの親友だもんな。それじゃ、あたしはそろそろ帰るよ」

「ええ、またね」

 そして、あたし達はこの公園を後にした。



 次の日、あたしが繁華街辺りをウロウロしていると、まどかが緑髪の女の後を追いかけているのを見かけた。

「ん? あれはまどかと……誰だ?」

 どうも緑髪の女の様子がおかしかった。

「仁美ちゃん、一体どこへ行くの? ……なんか変だよ?」

「うふふふ、素晴らしい所ですわ」

 まどかに仁美ちゃんと呼ばれた女の眼がおかしかった。……何かに魅入られているような?

(まさか……魔女か!? ……まどかには悪いけど、ちょいと後を着けさせてもらうよ。なあに、危なくなったら命をかけて守ってやるさ)

 あたしはそう自分に言い聞かせて罪悪感を薄めながら、まどかの後をつけていった。



 しばらくまどかの後をつけていると、どんどんと虚ろな目をした連中が集まってきて一緒に歩いて、
しばらくすると小さな工場の中へと入っていき、その中でたむろしていた。

(おいおい。かなり大量にいやがるな……)

「わたくし達はこれから、素晴らしい世界へと旅立つんですのよ〜!」

 さっきまどかと一緒にいた緑髪の女が楽しげにそう言うと、まどか以外の奴ら全員がパチパチと拍手をしながら歓声をあげていた。

(……ちっ! 胸糞の悪い事を……)

 あたしがそうやって悪態ついていると、その中の一人の女が液体の入ったバケツを地面に置いてから、その中に何かを混ぜようとした。

(おい……あれって確か……劇物か! まずい! 早く止めないと!)

 あたしが焦って止めに入ろうとしたその時、憔悴しきったまどかが急いでバケツを手に取って窓の方に走っていった。

「それはダメ……。それはダメええぇぇぇぇ!」


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