過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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[sage]
2012/10/17(水) 22:52:35.22 ID:KalzI2MMo
「えっとね……。わたし、杏子ちゃんにお礼がしたいから……これからファミレスに行かない!?」
「……へっ?」
杏子ちゃんは何を言われたか理解していないのか、戸惑っていました。
「何でも奢るよ! ……お小遣い少ないけど……」
「良いのか!?」
「ひゃ!」
思ったよりも嬉しそうな反応をしながらわたしの肩を強く掴んでくるものだから、わたしはビックリしてしまいました。
「あ、ごめんごめん」
「えへへへ、良いの!」
杏子ちゃんは、笑いながらも申し訳なさそうにわたしの肩から両手を離して、腕を頭の後ろで組み直しました。
「それじゃあ行こう!」
「おお!」
わたしと杏子ちゃんは、楽しくお話しをしながらファミレスへと向かいました。
わたし達は、しばらく繁華街を歩いて、全国にチェーン店があるグアストと言う名のファミレスの店の前へとやってきました。
その店の前にある料理の写真を見るや否や、杏子ちゃんは瞳をキラキラと輝かせて、ヨダレをダラダラと流していました。
「杏子ちゃん……ヨダレすごいよ……?」
わたしが杏子ちゃんにそう言うと、彼女はヨダレを腕で拭って正気を取り戻しました。
「……おっとわりい。ついついこの料理の写真を見てを想像しただけで興奮してしまったよ」
杏子ちゃんは意地汚いなあとか、失礼な事をわたしは考えてしまいました。杏子ちゃんごめんね。
「えへへへ……。さっ、入ろう!」
「おうよっ!」
そして、ご飯を楽しみにしている杏子ちゃんを連れて、わたしは店の中へと入って行きました。
「いらっしゃいませ、お客様二名様のご案内でよろしいでしょうか」
「はい、お願いします」
「それでは、どうぞこちらの席へ」
わたしと杏子ちゃんは、ウェイトレスさんに奥の席へと案内されました。
「ご注文が決まりましたら、こちらのボタンでお呼びください」
「はーい」
ウェイトレスさんは笑顔で会釈をして、向こうに行ってしまいました。
「さっ、杏子ちゃんは命の恩人なんだから何でも頼んでよ!」
わたしは、少しだけ優越感に浸りながら胸を張って、杏子ちゃんにそう言いました。
「う〜ん……そうだねえ。コレと、コレとコレ……あとコレ!」
杏子ちゃんがメニューに差した指を見てみると、なんとジューシーハンバーグ200グラムに、サーロインステーキ200グラム、
それと特盛カルボナーラに特大チョコパフェでした。
「えー……?」
わたしは一瞬、杏子ちゃんの胃袋の心配をしてしまいました。というか、わたしのお財布の中身も心配なんだけど。
「わ〜い、楽しみだな〜!」
(えへへ、本当に嬉しそうな笑顔……。何だかこっちも楽しくなってきちゃった! )
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