過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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37: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/21(日) 13:15:29.36 ID:E0DyT0dto
「あっ、ごめんなさい……。でも、暁美さんったら……。魔法少女なのに非現実的なんて事言うからおかしく思っちゃって……うふふふ」

「ふふ……確かにその通りです。おかしいですね」

 確かに思い返してみると少しおかしいかもしれないと私は思い、巴マミに釣られて一緒に笑ってしまった。

「うふふふふっ」

「ふふふっ」

「……はあ、おかしい。ねえ、暁美さん?」

「……はい、何でしょうか」

 巴マミがとつぜん笑うのを止めて、真剣な表情をしながら私の目を見ていた。

「私戦うわ……。あなたと一緒にワルプルギスの夜と!」

 巴マミからそう聞いた私は、とても嬉しくなってしまい自然と笑顔になってしまった。

「巴さん……!」

「うふふっ。私だってこの街には思い入れがあるんだもの。ちゃんと守らなくちゃね!」

 私はそのまま、巴マミに頭を下げてしまった。

「本当にありがとうございます!」

「顔を上げて暁美さん。……鹿目さんが平和に暮らすこの街の為にも、私は精一杯頑張らせてもらうわ!」

 巴マミがまどかの事まで考えてくれていた事に、私は感極まってぽろぽろと涙を流してしまった。

「本当に……ありがとう……!」

「暁美さん……」

 私が今まで溜まっていた黒い感情を全て流すかの様に泣いていると、私の事を巴マミが優しく抱きしめてくれた。

「もう大丈夫よ……。あなたが鹿目さんの事を一人で全て抱える事なんてないんだから……」

(暖かい……。こんな気持ちになるなんていつ以来かしら……)

「う……うううぅぅぅ……!」

「よしよし……」

 私はしばらく、巴マミの大きな胸の中でむせび泣いてしまった。
 それからしばらくして、私が涙が止まった事に気付いた巴マミが、ゆっくりと私の身体を離してくれた。

「ふふ。もう大丈夫ね」

「巴さん……ごめんなさい」

 まさかここまで泣いてしまうなんて思わなかった私は、恥ずかしくなってしまい顔を赤らめてしまった。

「……今は頼れる先輩に見えるかもしれないけれど。実は私もね……暁美さんよりも寂しがりやさんなの……」

「はい……。知っています……」

 巴マミは恥ずかしそうに、私の顔から目を逸らした。

「そうよね……。さっきの話だと私だけでなくていろんな事も知ってそうだものね」

「でも、巴さん! 一人が寂しいのは誰でも一緒ですから……巴さんはそれでいいと私は思うんです!」

「暁美さん……」

「だから一緒に戦いましょう。……ワルプルギスの夜だけでなく、どんな時でも!」

 私のその言葉を聞いた巴マミが微笑みながらも涙を流して、その涙を恥ずかしそうに指で拭っていた。

「ふふ……。ありがとう!」

 彼女が落ち着くのを待ってから、私は話の続きを語ろうと考えた。

「巴さん……一つお願いがあります……」


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