過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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39: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/21(日) 13:30:08.73 ID:XugceAG0o
 わたしには、それ以外何も考えられなかったので、二人を止める為に精一杯叫びながらおもいっきり走りました。

「駄目ええぇぇぇぇ!!! 二人とも喧嘩は止めてよおぉぉぉ!!!」

 そうして二人の間に割って入ると、二人はわたしの目の前で咄嗟に攻撃を止めました。

「うわあ、バカ!」
「うわああ、まどか!」

 二人がほぼ同時にそう叫んでしまい、わたしはポカーンとしてしまいました。

「……あ、あれ……?」

 なんだか二人の様子がおかしいなと思ったわたしは、首を傾げてしまいました。

「馬鹿野郎! いきなり入ってきたらまどかが大怪我しちまうじゃねえか!」
「バカ! どうしてあんたはそう無茶ばかりするのよ!」

 そしてまた、二人が同時にわたしを怒鳴りつけるものだから、わたしはビックリして『うひゃっ!』と言う変な声を出しながら、
頭を両手で防いでしまいました。

「だって……、二人が喧嘩してるとばかり……」

 わたしのその言葉を聞いた杏子ちゃんが、ばつが悪そうにわたしから目を逸らしました。

「あー……。まどか、これは違うんだよ」

「えっ?」

 一体どういう事なんだろうと、わたしは混乱してしまいました。そんなわたしに、さやかちゃんがわたしが納得する言葉をくれました。

「そうだよ、まどか。杏子はあたしに修行をしてくれてる所なんだ」

「えっ!? ……なあんだ。ビックリした……。って、いつの間に二人ともそんなに仲良しになったの!?」

 二人の関係がいつの間にか良好になっていて、わたしはとっっってもビックリしてしまいました。

「あははは……。まあちょっとね〜。ねえ、杏子!」

「あ、ああうん! まあそういう事だよ」

 二人は肩を抱き寄せあいながら、なんだか楽しそうにしていました。

「ああ良かった……。二人が仲良くなってくれて。……でも、ちょっとだけ寂しいかな」

 二人が仲良くすると言う事は、それだけわたしの入り込む場所がなくなるんだと思ったわたしは、
寂しくなってきてそれを顔に出してしまいました。

「まどか……」

 そんなわたしの顔を見たせいか、杏子ちゃんは申し訳なさそうにしていました。

「もう、可愛い奴め〜」

 でも、さやかちゃんは杏子ちゃんとは正反対に、楽しそうにしながらわたしにいきなり抱きついてきたものだから、
わたしはとってもビックリして『ひゃあ!』と、変な声をあげてしまいました。

「安心しなよ、まどか。あたし達は親友なんだから、まどかに寂しい思いをさせる訳ないでしょ〜」

「そうだよ、まどか。あたしだって、あんたがいなかったらこいつとはこんなに仲良くなれなかっただろうしな」

 二人のその言葉は、今のわたしにはとても温かいし、寂しい気持ちもどこかへと吹き飛ばしてくれました。

「なんだと、このお!」

「ホントの事じゃねーか!」

 わたしがそんな温かい気持ちでいると、いきなり二人の間で子供のような口喧嘩が始まってしまいました。

「ちょ、ちょっと二人とも……!」

「大体おまえ、まどかにくっつきすぎなんだよ!」

「あれえ〜? 杏子ちゃんたら、わたしに嫉妬してるのかな〜ん?」

 さやかちゃんはそう言いながら、わたしに抱きついている力を少し強めてきました。

「へっ!?」


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