過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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42: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/21(日) 13:43:23.24 ID:9y197bi8o
「……やあ!」

 そして、さやかちゃんの掛け声と共に、大量の剣が斜め下に射出された後、地面にザクザクッと深く刺さりました。

「わあ……。見ただけでもわかるくらいすごい威力だね!」

「ああ。これなら十分使えるぞ。やったなさやか!」

「あははは、確かに使えるけどちょっときついかも……」

 さやかちゃんは苦しそうにしながら、地面に膝をつきました。

「さやかちゃん!?」

 わたしがさやかちゃんに駆け寄ろうとすると、なぜか杏子ちゃんは止めて、さやかちゃんに憎まれ口をたたきました。

「待てまどか! ……おやあ、もうお終いなのかい。さやかちゃんよお」

「……いいや、まだだね!」

 杏子ちゃんの言葉に呼応して、さやかちゃんは立ち上がりました。

「そう、それで良いんだ」

「そんな……。無茶しすぎだよ……!」

「悪いねまどか。嫌な所見せちまって……。でもここですぐにバテる様じゃあ、どの道魔女には勝てないんだ」

 杏子ちゃんは、とっても辛そうにわたしにそう言ってくれました。

「そうだよまどか……。それにこれはあたしが望んだ道……。この道を曲げるくらいなら、最初から魔法少女になんてならないんだから」

 さやかちゃんは辛そうにしているけれど、その瞳にはとっても強い意思が宿っていました。

「……分かった。もう二人の邪魔はしない! そのかわり……本当に危なくなったらすぐに止めてね……」

「ああ……約束するよ。それに魔女退治の前にくたばっちまったら元も子もないからな」

「うん……。杏子ちゃんの言う事ならわたしは信じるよ!」

 わたしのその言葉を聞いた杏子ちゃんは、恥ずかしそうにわたしから目を逸らしながらお礼を言ってくれました。

「お、おう……。……ありがとね」

「ええ〜。あたしは〜?」

 わたしが杏子ちゃんに信頼している事を伝えた事に、さやかちゃんは不満そうにしていました。

「もちろん、さやかちゃんの事も信じてるよ! ……ちょっぴりだけ」

 わたしがそう言うと、さやかちゃんはちょっとだけ悲しそうな顔をしていました。


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