過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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43: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/21(日) 13:46:54.11 ID:9y197bi8o
「あ、まどかひど〜い!」

「へへ、日頃の行いの差だよ!」

「き〜! 杏子! もう許さないぞ!」

「なんだ? やるのかい? このひよこちゃんが!」

 二人はまた、こりずに喧嘩を始めてしまいました。

「ふ・た・り・と・も?」

 わたしが悲しい顔をしながら一言そう言うと、二人は落ち着いてからわたしに謝ってきてくれました。

「ゴメン、まどか……」

「ゴメンな……さい」

 二人はとっても大人しくなったので、わたしは嬉しくなって微笑んでしまいました。

「うん。やっぱり仲良しが一番だね!」

『おい、まどかのやつにあたしは逆らえる気がしないぞ!』

『大丈夫。あたしもだから……』

「……? 二人ともテレパシーなんか使ってどうかしたの?」

 わたしがそう言うと、二人は肩をビクッと震わせてから取り繕っていました。

「いやいや、何でもないって!」

「そ、そうだよまどか! あたし達はほら、とても仲が良いからこうやって目で見つめあってたんだ。な、さやか?」

「そ、そうそう! それにあたし達、テレパシーなんか使ってないから!」

 なんだか怪しいなあとわたしは思ってしまったけれど、もうそろそろお家に帰らないとパパを心配させてしまうので、
二人にさよならの挨拶をして帰ろうかと思いました。

「うん……? ならいいんだけど……。あっ、もうこんな時間! わたし帰らないと! じゃあね、二人とも!」

 そして、わたしは二人に手を振りながら急いで走って帰りました。

「お、おう!」

「あ、ああ!」



「……ふう。行ったみたいだね。それにしても、まどかは本当に良いやつだな」

「当たり前でしょ。何たってあたしの親友なんだから!」

「……もっと友達は選ぶべきだね。まどか」

「な、何だとー!」

 あたしとさやかの喧嘩は止まることはなさそうだ。まあ、そのくらいででちょうどいいのかも知れないなと、あたしは思う事にした。


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