過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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◆GnIWQD74f.
[saga]
2012/10/22(月) 22:21:19.35 ID:tcuxxpVNo
「いいえ、違うの! ……ただ、こんな話をしたら絶対に嫌われるから……。誰であっても……」
マミは、本当にやり切れないという表情を顔に出しながら俯いてしまった。
「……マミはあたしの事を信用してないのかい?」
「え……?」
「あたしはマミからどんな話を聞いたとしても、マミの事を嫌いにはならないから……。絶対に!」
「佐倉さん……。分かったわ。話すわね……」
あたしに話してくれる覚悟を決めたマミは、少しだけ元気を取り戻していた。
そして、過去にこの結界内にいる魔女に攫われた子供を助ける為に結界に入ったけれど、今のように銃を作る事ができる力が無いせいで、
魔女相手とは相性が悪くて、その魔女に子供を攫われたまま結界から逃げ出しててしまったと言う話を、あたしに話してくれた。
「あたしは見捨ててしまったの……。あの子の事を目の前にしながら……!」
「……バカやろう!」
「えっ……?」
マミはどうしてあたしに怒鳴られたのか分からずに、その場で唖然としていた。そんなマミの為に、あたしはとても必死になっていた。
「マミは何も悪くないじゃないか! ただ魔女を倒す力が無かったってだけで、その子を助けにいったのは事実なんだろ!?」
あたしのその言葉に、マミは静かに首を縦に振ってくれた。そしてあたしは、マミに話を続ける。
「だったら、マミが気にする事なんて何もないさ! あるとしたら、これからは誰も犠牲にしない様にする為に、ひたすら強くなる事なんじゃないのか!?」
あたしは自分で思っているよりも、感情を込めながら思いの丈を叫んでしまった。
「佐倉さん……私は……。これから一体どうしたらいいのかしら……?」
それでも弱気なマミの事を、あたしは引っ張ってあげようと思いマミの為に提案をした。
「そんなの決まってるさ! とりあえず、その子のかたきをあたしと一緒に取ろうぜ! ……自分の心の弱さにケリをつける為にもさ」
「分かったわ……。行きましょう、佐倉さん!」
マミの声には元気が戻ってきていた様に、あたしには見えた。
「おう! それじゃあマミ。ここの指揮はあんたに全部任せるから、あたしの事をしっかりと導いてくれよ!」
「任せて!」
そうして気合を入れ直したあたし達は、さらに結界の奥へと進んでいった。
すると、マミが嫌な気配を察知したのか私に命令をしてくれた。
「佐倉さん。向こうから使い魔が沢山やってくるから、あなたは私の背中を守ってちょうだい!」
「ああ、分かった!」
マミの言う通り、前方からハイエナの群れの様な数の使い魔共が現れた。
そしてマミは宙に舞って、いくつものマスケット銃を創り出し、照準を使い魔共に合わせる。
そこに一体の使い魔がマミに向かって何かを飛ばそうとしていたので、すかさずあたしはそいつに槍を構えて飛びかかった。
「やらせるかよ!」
あたしが、槍を縦横無尽に操ってそいつを倒れさせると、その使い魔は地面に向かって何かを飛ばしたせいで弾け飛んでしまった。
「へっ、無様だね!」
「佐倉さん、下がって!」
「おうよっ!」
マミの注意を聞いたあたしは、使い魔共からすぐに離れた。
そして、マミが宙に浮いている全てのマスケット銃から弾を全弾発射した。
すると、爆音と共にすごい爆発と衝撃があわさって、全ての使い魔共を跡形もなく吹き飛ばしてしまった。
「ひゅー。マミったら容赦ないねえ」
「別に情けをかける相手でもないでしょう?」
マミは余裕の表情でそう言ってたんで、あたしもワザとふざけてみた。
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