過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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51: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/22(月) 22:33:42.70 ID:tcuxxpVNo
「へへ、どういたしまして」

「でもあなたのその言動……。きっと男の子ならたらし確定よ?」

 マミからそう聞いて、なんでか分からないけど、あたしはマミから目を逸らしてしまった。

「えっ? ……あはは! そんなわけないじゃないか〜。あたしはこう見えても一途だよ〜?」

「……怪しいわ。鹿目さんを助けた時もこんな感じだったんじゃないの?」

 マミにそう言われて振り返ってみたあたしだが、そんな記憶はなかった……と思う。

「いやっ? ……そんな事ないと思うけどなあ」

 あたしはそれから少し考えてみたけど結局のところ、よく分からなかった。

「そう……。天然なのね」

「……え? 天然って?」

 マミが何を言っているのか、今のあたしにはさっぱり理解できなかった。

「……いいわ。佐倉さんが優しいって事には変わりないもの!」

 マミがいきなりそんな事を言うもんだから、あたしは小っ恥ずかしくなってしまって、おもいきりマミから顔を逸らしてしまった。

「バッ! 別にあたしは優しくなんか……」

「ふふ。照れちゃってカワイイわ……」

 マミはうっとりしながらあたしの事をからかってきやがった。

「か、カワイイって言うなー!」

「うふふふ。貴方のその反応、とっても面白いわ!」

「むきー!」

 あたし達は、そんなしょうもないやり取りを続けていた。でもそのやり取りは、あたしにとっては楽しくて楽しくて仕方が無かった。



 マミと仲直りをした三日後、あたしはさやかやマミと一緒になって、ワルプルギスの夜に備えて作戦会議をする為にほむらの家へとやって来ていた。

「みんな、来たわね」

「ああ、約束通りにな」

 でもあたしは、一人の桃色の髪をした女をほむらの家で目の当たりにして、違和感を抱いてしまった。

「あ、みんなお待たせ! お茶の用意が出来てるからあがって〜」

 そう。なんとあたし達より先に、まどかがほむらの家に上がり込んでいたんだよ。それであたし達三人はひどく驚いてしまった。

「なっ……まどか!?」

「ちょ、ちょっと!? どうしてまどかがほむらの家に……」

「曉美さん。私もこの件を詳しく知りたいわ……」

 まどかの事で驚いてるあたし達がほむらを問い詰めていると、やつは困った顔をしてしまう。

「ちょっと待って。今説明を……」

 ほむらが何かを喋ろうとするのをまどかは遮って、ほむらの前へと出てきた。

「ううん、わたしが説明するよ!」

「あ、ああ……」

 あたし達は、まどかの勢いに負けて黙ってしまった。
 それから、まどかが笑顔でお茶を持って来てくれるらしいから、あたしは素直に待つ事にした。。

「みんなは居間の方で待っててね。お茶がぬるくなっちゃうし、すぐに持ってくるよ」

「それなら私が……」

 まどかの代わりにお茶を持ってこようと、ほむらがまどかの方に近付いていった。


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