過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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◆GnIWQD74f.
[saga]
2012/10/22(月) 22:44:57.33 ID:T4W7OK9jo
「ちょっとおい、魔法を使……」
「ここからは私の時間よ。それ……」
私は油性ペンを取り出して、時を停めた杏子のおでこに肉という文字を書いてあげた。
「……これだけでは微妙ね。更に猫のヒゲを付け足そうかしら」
杏子の頬に猫のヒゲを追加すると意外と似合っていたので、私は少しだけ笑ってしまった。
「ふふ。……案外カワイイじゃない」
そして、私は元の位置へと戻って時を動かした。
「うなって! ……あれ、何ともないぞ……?」
すると、何故かいきなりほむら以外のみんなから、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
「あはははははは! 何よその顔〜! 超カワイイんだけど!」
(おいおいさやか、気でも狂ったのかよ)
でもさやかの方をよく見ると、あたしの顔を見て笑っていやがった。
「……え?」
「うふふふ……ふふ! これは……カワイすぎるわね……っ!」
さやかと同じ様に、マミもあたしの顔を見ながら笑っていた。
「えへへへへ! 杏子ちゃん、猫さんみたいでカ〜ワイイ!」
しかも、まどかまで。
(……は? みんな一体何を言ってるんだ?)
あたしには、今の状況を全く理解できなかった。
「ふふふ、ふふ……! 杏子、この鏡を見てみなさい……!」
そう言って笑いを必死に堪えているほむらが、手鏡をあたしに差し出してきた。
「……え? ええええぇぇ!!?」
なんと、いつの間にかあたしの顔にはとんでもない落書きがなされていた。
「どういう事だ、おい……。一体どうなってやがる!」
「ぶわっはっはっはっは! もう、ヤバイ……! ツボに入っちゃったよあたし〜!」
さやかが恐ろしいぐらいにあたしの顔を指差しながら笑っていやがった。
(このやろう……てめえにもいつか同じ目に合わせてやる!)
そんな事を思っていたあたしだが、今はさっさと顔の落書きを消そうと思い直した。
「なっ……。ちくしょう! こんなのすぐに消してやる!」
あたしはテーブルにあった布巾で、顔を擦った。
「無駄よ。油性ペンで描いたから3日は消えないわ」
そう言いながら、すました顔をしたほむらがペンを指でクルクルと回していやがった。
「なっ! てめえは……なんてことを……!」
「ふふ、まどかの差入れを全て食べてしまった罰よ」
「……てめえ、もう許さねえぞ!」
ほむらの暴挙に我慢できなくなったあたしは、ほむらに思いきり飛びかかった。すると、ほむらもそれに応えて取っ組み合いの喧嘩へと発展してしまった。
「何よ! 大体あなたが悪いんじゃない!」
あたしとほむらの間で、自分のプライドを掛けた真剣な喧嘩が始まったのさ。
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