過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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56: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/22(月) 23:01:22.09 ID:T4W7OK9jo
「やめ……! ああ……でも幸せ……。でも痛い! 死ぬ、死ぬううう!!」

 そんな二人を見ているあたしやみんなは、その場でポカーンとするしかなかった。

「あははは。二人の間にあたしはついていけないや……」

「安心しろさやか。あたしもだから……」

「私も、ちょっとあの二人の関係はどうかと思うわ……」

「まあ、二人が良ければそれでいいんじゃない?」

(でも……なんでか知らないが、無性に腹が立つけどさあ)

 あたしは、自分の腹の底にある何とも言えない感情さえ除けば、さやかの意見に素直に同意できたと思う。

「ああ、そうだね」

「うふふ、そうね」

 あたし達の事などお構いなしに、二人はまだ見せつけていた。
 それから10分程経って、まどかがやっとほむらを解放した。

「ほむらちゃん……。今度わたし以外の子とイチャイチャしたら次はもっとすごい事するからね……」

「はい……。ごめんなさい……」

「あの……。仲睦まじいところ申し訳ないんだけど、そろそろ鹿目さんの事、話してもらえるかしら」

 マミの言葉を聞いたまどかは、あたふたしながらもすぐに取り繕って、話を戻そうとした。

「あ、えと……ごめんなさい……。それでは、みんなにお話をするね」

 それから、まどかは次々とキュゥべえから聞いた話をしていく。
 この宇宙の為に魔法少女になってくれと言われた事。
 キュゥべえの正体。
 魔法少女のおそろしく長い歴史。
 これらの話を、こと細かくまどかはあたし達に教えてくれた。

「そんな……。それじゃあ私達はキュゥべえに騙されていたという事なの……?」

 その話を聞いたマミは、あたし達の中で一番ショックを受けていた。

「うん……。だからわたしはいてもたってもいられなくなって、こうしてほむらちゃんに頼んで作戦会議のついでに話そうと思って、先に来ていたの……」

「そうか……。まああたしにとってはキュゥべえの事なんてどうでもいいんだけどね。一応、あいつのおかげでこの力が手に入ったのは事実なんだし」

 そう。もしも奴がいなかったら、あたしはとっくに飢え死にしていたのかもしれない。

「確かに……。私もあの時キュゥべえに合わなかったら今頃はここにいなかったのよね……」

 マミだって交通事故の後にキュゥべえに合わなければとっくに死んじまっていただろう。

「まあ、あたしもそのおかげで恭介の腕を治してあげられた訳だし……」

 まあ、さやかの事はどうでもいいか。本人が満足してるんだし。

「……まどか、本当にそれで全部なのかしら……?」

 ほむらがまどかの事を問い詰めると、まどかが口を濁してしまった様にあたしには見えた。

「……う、うん」

「……まどか、まだ言いたい事があるなら全て言ってくれ。あたし達は全部受け止めてやるから……」

「そうだよ、まどか。全部言いなって?」

「私も……鹿目さんのお話を全て聞きたいわ……」

 あたし達から問い詰められて、まどかはとても辛そうにしていた。



『まどか……。皆が暴走したら、私が全力で止めてあけるから遠慮なく言ってちょうだい』

『ほむらちゃん……。うん……わかった……!』

 私とまどかは、テレパシーを使ってお互いに相談し合った。
 そして、まどかは魔法少女にとって一番辛いであろう話を二人に告げた。


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