過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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71: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/25(木) 23:34:03.68 ID:Oag8Fy6uo
「あんたには逆らわない方が懸命だね……。なにされるか分かったもんじゃないからな……」

 佐倉杏子は、割と本気で私の事を恐れていた。

「私の性格を理解しているのなら賢明な判断ね。まあ、まどかの事をいじめたりするやつだけは、この私が許さないって事だけは肝に命じておきなさい」

「あはは……」

 私のそんな様子を見て、佐倉杏子はただ笑う事しか出来なかった。

 そして、いつの間にか泣きやんで元気を取り戻していたまどかが巴マミから離れて、大きな声で嬉しそうにみんなに言った。

「さあ、みんな! みんなのお家へ帰ろう!」

 まどかがとても楽しそうにそう言うと、私達四人はまどかに釣られて楽しくなって仕方がなくなってしまった。
 でも何故かまどかだけは、すぐに疲れきった表情へと変化してしまう。

「あ……。わたしは一度避難所に戻るね……。ああ……ママが恐いな……」

「あはは〜! あたしも……」

 まどかと美樹さやかの顔は両親にみっちりと怒られてしまうという恐怖に対して、とても青ざめてしまった。

「うふふふ! 魔法少女でもそうでなくても、親が一番恐いのはみんな一緒なのね」

 両親のいない巴マミは、二人の慌てふためいている様子を楽しそうに見守っていた。

「ふふっ。さあ、帰りましょう」

 そして私達は、それぞれ自分達の帰るべき居場所へと歩き出した。


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